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九龍妖魔學園紀 感想

九龍妖魔學園紀(くーろんようまがくえんき)の感想。ネタバレ注意。プレイ前の方はキャラクターの所は見ないほうがいいです。後半少しだけ幽撃隊に触れてます。

作品 

ジュブナイルゲーム「東京魔人學園伝記シリーズ」でおなじみの今井秋芳監督の作品。主人公はトレジャーハンター。新宿の高校にあるというお宝の調査のために高校に潜入するというストーリー。オカルト要素を混ぜ込んであってUFOだとかネッシーだとかあの頃の空気の作品になっています。

 

クリア時

クリア時レベル39(難易度は普通)。個人ルートとも言えるクリスマスイベは好感度、アイテム、選択肢などで見ることができますが1周目は(皆守/取手/夷澤/真里野/神鳳/響)と見事に男子ばかり。どうして。先生からは勿論オレンジスコーンを頂きました。どうして。

 

ストーリー

The 平成の価値観と昭和の古さとがいい具合に混じってました。もはや厨二ともいえる王道さと熱さがたまらない。ただオカマや女子の扱い方に関しての倫理観が古いので引っかかる人もいると思います。あとは最後のたたみ方がなんともすっきりしないのですがre:charge版では改善されているんでしょうか。プレイ時に悔しいわ直前に感情を乱されたわで呆然としてました。用務員は昼行灯と認めたくない。ちなみに別のかっこいい昼行灯おじさんは幽撃隊で見れる。タバコと白衣と昼行灯。

 

ゲームシステム

ノベルシーンとバトルシーンから構成されてます。どちらも特徴的。

ノベルシーン:感情入力システム。セリフを選択するのではなく喜怒哀楽などを感情を選ぶシステム。それに対するキャラクターの反応も全て異なっており、さらにフルボイスなので回収しきれないくらいパターンがある。同じセリフでも選択した感情で言い方が違うんですよ。声優ってすげー。

バトル:ターン制バトル。モンハンみたいなバトルをターン制にしたやつといえばわかりやすいでしょうか。一時は一部のバグが問題になってましたが(焼夷弾でフリーズしたりノックバックでフリーズしたり)今はパッチが出た様子。

 

キャラクター

どのキャラも濃く魅力的でした。私的には先生たちが好きです。オレスコ先生…。

皆守:一緒に過ごせば過ごすほど最後が綺麗にキマる。散々好感度を上げた主人公を振って墓と心中する所がポイント。そんなポイント嫌だよ。おかげでプレイ後は暫く思考を支配されていました。聞く曲が全て皆守の曲に聞こえてくる。(おすすめは米津玄師の「感電」/ずっと真夜中でいいのに。の「お勉強しといてよ」/ヨルシカの「負け犬にアンコールはいらない」)彼の将来の姿は幽撃隊(今井監督)と鬼祓師(アトラス)の2つがあるのですがどちらも彼らしく、また彼に未来があるという事実自体がたまりません。おすすめ。

いまだに特典のCD聴けてないです。フィギュアと一緒にトレジャーボックスに封印されてます。聞くタイミングを完全に逃した。後はゲームが出た少し後に吸うアロマが発売されたんですがラベンダーだけ早く売り切れたのが印象的。ネットくじのシークレット枠も女性達を押し除けて皆守だったのはだいぶ驚きました。監督曰く皆守のあの最後に至るまでにだいぶ力を入れていたそうなので当然の帰結ではあるのかもしれない。

 

 

まとめ

人の心に傷痕を残していく、評価がいいのもわかる良作でした。きっと多くの人間が彼を引きずるんだろうなと。いつかre:chargeもやりたい。

 

 

その他ジュブナイルゲームについて

筆者は幽撃隊が好きなんですが、放サモのシロウが好きな人は幽撃隊の支我君も好きだと思います。多分尺がもっとあったらより掘り下げられてたんだろうなとちょっと残念。Live2Dの様な絵とストーリーの要素、キャラクター、雰囲気、エンディングなど一つ一つは最高なのにストーリーが短いしライターによってキャラのブレがあったりと惜しいところも多い作品という印象。それはそれとして魔人の3作品目お待ちしております。