感想置き場

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色々ジュブナイル作品おすすめ

以下、学園もの・超能力や怪異があるものをジュブナイルと一括りにしている非常に雑な人間の記事です。

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  ざっくり言うと、美術部を乗っ取る謎の美少年探偵団に少女が男装して加入する話。

 西尾維新×シャフトに釣られて見てみましたが、だいぶ良かったです。OPやEDから、主人公である眉美がしっかりとチームの一員になるまでを描いてくぞと言う製作陣の心意気が感じられて最高でした。原作も4巻まで購入して比較してみましたが、アニメでは皮肉やメタネタが削ぎ落とされており、より作品に触れやすくしているようでした。アクの強い文章(といっても他の西尾維新作品よりも控えめなのかもしれない)に初めは呆気に取られましたが、慣れるとそれが心地よく感じる不思議。なのでアニメから小説は良いのですが、小説からアニメを見た人は物足りなく感じるかもしれません。

 内容に触れると、ミステリーというよりもジュブナイルに比重を置いてる気がしました。青年ではなく美少年と言うように、彼らは仲間のために胸を張って少年であろうとする姿がとても良い。また「団(チーム)である」と団則にあるように彼らは純粋なチームなので、恋愛が入らなそうなところもとても良いんですよね。純粋に美少年であろうとする姿が最高でした。また学内で閉じた話かと思いきや斜め上に世界が広がっていくのもワクワクして良かった。

 

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 人や話を媒体にして現実に侵略してくる「怪異」に関わることになった少年少女の話。

昔からネットで目にして気にはなっていたのですが、なかなか手に入れることが困難だった本作。少し前に新装版が刊行されたのでやっと読むことができました。読みたいこの時期の作品として悪霊シリーズがあるのでそちらも電子書籍化してほしいところ。

 群像劇、オカルト、特殊な学校とまぁワクワクする要素で構成されており、とても肌に馴染む作品でした。空目という現世離れした少年が神隠しに合い、彼を取り戻すために同じ部活の少年少女が右往左往する話なので、この作品に惹かれるかどうかは、読者が空目くん興味を持って助けたいと思うか、もしくは怪異に興味を持つかがミソな気がします。前者はいうまでもなく、後者の怪異の扱い方は最高にワクワクしました。怪異に「感染する」、「あちらからこちらに侵略してくる」という概念がすごいいい。科学と怪異という直接繋がりにくい概念が、こちらが理解しやすい概念に変換されてるのがいいと言いますか。怪異の描写もゾッとして良い。

 ただ惹かれたのはいいんですが……これ13巻まであるって本当?1巻で終わってた方が良いのではないですか?という気持ちになってしまいました。続くということは作中の人間が怪異に触れ続けるということですし、閣下の儚さがそれに耐えられるとは思えない……と惹かれるが故に続きを読みたくなくなってしまいました。でも世界観がとても好きなので結局続きも購入すると思います。

 

 

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 涼宮ハルヒの憂鬱の作者さんが書かれたこの作品、恥ずかしながら最近まで知りませんでした。今まで積んでたので、ふと読んでみましたがSFもの……でいいんですよね。当時の流行りなのかキャラのアクが強く、ちょっと飛ばし気味に読み進めてしまいました。多分2巻以降も読んで判断するべき作品なので、今後また琴線に触れることがあれば感想を書こうと思います。 

 

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 妖怪と「同化」したことで超常的な力を得た高校生たちが自警団として町を守る話。

 誰かに漫画を薦める機会があるなら、こちらを薦めると思うくらいキャラクター、話運びが最高な漫画。残念ながら3巻で完結してしまっているのですが、もっと先が見たかったと思わせる作品です。

 ここまで作品に対して感想を述べてきたのでわかると思うんですが、私学園ものとオカルトがとても好きでして。この作品も突然手に力を手に入れた高校生が少しずつ仲間になっていくという最高のジュブナイルなんですよ。(主人公を少年と呼んでくれる女の先輩もいるし、主人公の女装回もある。)そして妖怪というオカルト要素!そりゃ好きになるのも当然ですね。しっかり妖怪と人間の関係性も描いてくれていて良いとしか言いようがない。周りに同化してることがばれちゃいけないハラハラ感も良い。

 この作者さんが描くおじさん、そして男の友情が好きでして、他の作品だと「青春の幽霊」が好きです。確かツイッターかpixivにあったような気がするので是非。