D.M.L.C.(デスマッチラブコメ) 感想
D.M.L.Cクリアしました。レイジングループの作者の前作で、告白すると死んでしまうラブコメディ。
以下、ネタバレ有り感想となります。
[ストーリー]
上手く言語化できる自信がないのですが面白かったです。矢木くんの愉快な性質が地獄をコメディにしてしまった所は構造が上手い!と唸らされました。END.4の矢木くんと白羽ちゃんがもはや登場人物ではなくなってしまった、という下りも作者さんが俯瞰して物語を作っているのが伝わってきて良いなとも。
母からの自立、友情や人間関係のドロっとしたところが味わえる。それをコメディで後味良くしたり、解決していく事で爽やかに終われたので良かったです。仲直りの際に巫女殿が白羽ちゃんにキスをしたのもなんとなく分かるというか、納得。(こころの一節のような解釈をしています。)
[キャラクター]
様々な人間が成長する様子もみれるのですが、特に印象的だったのはとろりん。読んでたのが思春期だったら恐らく抱けないだろう親近感がありました。ちゃんと大人になるって難しい。この物語は矢木君が自分を見つめ直す話であると同時に、とろりんが親として大人として成長する話だったなと思います。
腹黒おっぱいこと美弥様も良かった。頼りがいがありつつ、完全に信頼するとダメという塩梅がちょうど良い。あのメンツに愛着湧いちゃってるところも良いですね。可愛い。
[総括]
相変わらず気楽に死ねる構造が素晴らしく、バッドエンドも全て回収したくなるのが良いなと思いました。これからまた設定集のジンクスの項目を見てきたいと思います。