放サモ感想
今年で４年目。少年漫画やジュブナイルゲームが好きな人は好きだと思う。ストーリーが面白く、イラストも好みは別れますがとても魅力的。声優さんも豪華です。
世界観
様々な種族（人間、獣人、天使、悪魔など）と共存する東京が舞台。その閉鎖された東京で、アプリゲームを用いたバトルが流行り始める。
ストーリー
伝えたいテーマと物語の繋がりが綺麗。そしてただただ文章が上手い。スマホゲームの定めで大量にキャラが登場するのですが、それを全て捌き切っているところにもライターの力量を感じます。全てのストーリーを紙媒体で欲しくなるくらい素晴らしいです。ゲームを始めて3日で1部と雪山山脈イベントまで一気に読み進めてしまいました。お陰で寝不足です。
バトルシステム
バトルはターン制、カードバトル。ちょっと育成は渋いですが、野良からお借りするなり、ストーリークリアで貰える石を消費すればどうにかなります。それでもバトルで詰まったらプレイ時に開催されているイベントで育成アイテムを交換すればいいみたい。読み物としては常時イベントストーリーが解放されているので後続に優しい仕様になっています。浴びるように読むことができます。最高。
キャラ
LGBT向けを称する様に様々なキャラが出てきます。
好きなキャラクターは青山のギルドのマリアです。マリアという聖女の名前を背負っている彼女の生き様はあまりにも格好良い。ぜひ彼女が出てくる４章まで読んでいただきたい。過去と権能・役割を知った上で見直すと覚悟が決まってて最高にカッコいい。惚れ直します。
まとめ
全体を通して「貴方は貴方でいい」という肯定と祈りがあるように思います。マジョリティとマイノリティ、「普通」とのズレ、親子の関係など様々な生きにくさや苦しみに真摯に向き合ってくれるストーリーばかりです。生きにくさを感じている多くの人に読んでほしいと思いました。
（ただこのゲーム、絵柄がとても独特です。それも含めてゲームデザインなんだと今では思います。）
