ソードアートオンライン・フェイタルバレット感想
FPS系のゲームに不慣れな自分でも楽しくプレイできました。以下、ネタバレ有りの感想になります。
総評
キャラゲーのようであり、バトルに力を入れているようであり……なんだか振り切れない印象を受けました。アラも多々見られましたが全体としては満足です。
システム
自動で照準を合わせるモード、自分で合わせるモードを切り替えられるので初心者でも楽しめました。いろんな武器を気軽に試せるのも良い。最終的にサブマシンガンで移動しながら撃ち続けるスタイルに落ち着きました。
ストーリー
雑かつ尻上がりすぎる。が、やりたいことはなんとなく伝わってきた気がして否定はできない。「GGOを1プレイヤーとしてゲームを楽しんでほしい、けれどあくまでSAOFBというゲームの主人公でなくてはいけない、そしてSAO主人公キリトと肩を並べる要望を叶えたい。」
この辺りが混じって尻上がりの構成になったのかなぁと。
最初の主人公の持ち上げ方の雑さ（ラッキーなニュービー、初めてとは思えない！など）も実はループした経験者だとすると納得してしまう、かも。丁寧さと雑さがすごいバランスで共存している。
キャラ
オリジナルキャラ5人（クレハ、ツェスリカ、ジョー、イツキ、アファシス）全員良かった。リアルとゲームという題材の本作らしく、ちゃんと生きていると感じられるキャラたちでした。特にヒロイン2人は描写がしっかりしていて良かった。
クレハ
主人公の幼馴染。最後のヒステリーが強く印象に残りがちなクレハですが、それまで不満を押し殺して明るく振る舞う強い面もある。それはもしかしたら姉への態度と同じなのかもしれませんが、確かに彼女の美点の一つだと思います。「あんたは私がいないとダメなんだから」というセリフが印象的。
ツェスリカ
主人公の相棒かつお姉さんポジション。初めは1周目エンドオールでクレハを選んだので庇われた時はだいぶショックでした。運営側だからソロプレイ中心なところ、デスゲームで命かけられる所など誠実さ垣間見れるところが好きです。古参であるジョーとイツキとの絡みがとても良かった。
ジョー
友好度を上げればあげるほどこちらからの好感度が上がっていく男。相棒を亡くした警察、猫好き。あざとい！仲間からの扱われかたは雑ですが、もっと敬われても良さそうな気がします。あと添い寝イラスト無いのが悲しかった。ベットに寝るのではなく、腰掛けるだとか工夫できなかったのか。予算と需要の問題だろうか。
あとは設定面で、SAOの世界観なら現実側でもAIが警察に導入されていてもおかしくないな、という点で世界強度を上げてくれた印象です。
イツキ
結局よくわからないキャラでした。（そのミステリアスさが良いのでしょうが…。）魔王とか言動から察するに結構若そう、ですがこれもミスリードか？
主人公に対して試し行動のようなこともしてくるので、精神的に傷ついてるのは確かなのかなと。デスゲームをやるのではなく、そのまま仲間として過ごして癒やされてほしかった。けど、人間不信であり、変に権力があるが故に避けられなかったのかもしれない。最後の一番力の入ったムービーにいないのは素直に寂しかったですね。
アファシス
ポンコツぶりが長所であり短所。何も無いところでこけたりと基本可愛いのですが「おやつは1人まで」はがっくしきました。あ、あほ！最後の成長はだいぶ良かったです。ボイスで結構受ける印象が変わるので色々変えてみようと思います。
まとめ
このゲームを手に取ったのは安かったのと、オリジナルキャラクターが主人公かつ原作があるゲームをやりたかったからです。その点ではとても満足でした。特にキリトが良かった。小説を見たのがだいぶ昔なので偏見混じりですが、キリトっていつも何かに巻き込まれて苦しんでいる印象がありました。それが今作ではゲームを純粋に楽しんでいる姿を多く見ることができて、感慨深かったです。楽しそうで何より。
まだプレイできていないキリトモード、あとDLCコンテンツまでやって終わろうと思います。初期のクレハとイツキに勝てないのでいつになるかは分かりませんが。
キャラメイク
最後にキャラメイクについて。
SAO本編登場キャラの顔のパーツを組み合わせてキャラメイクができるのですが、なかなかこれが楽しい。一番いいと思ったのは、ムービーで自作キャラが動くのが見れるところ。服装の色もいじれるしキャラメイクが好きな人にはとてもおすすめです。
